WAA MEDIA

2020.02.25.Tue

地元と密着・連携し、強い覚悟でうきはの未来にコミットしよう~うきは市・Team WAA!イベントレポート

Team WAA!は、福岡県うきは市の地域活性化事業に昨年度・今年度と2年連続で携わらせていただいております。
1年目のTeam WAA!のうきは市合宿では、Team WAA!メンバーがうきは市のことを知り、どうすればうきは市のことを知ってもらい、訪れてもらえるかを考えてまいりました。
2年目となる今年度のTeam WAA!のうきは市合宿には、Team WAA!のうきはプロジェクトにご賛同いただけるTeam WAA!メンバー以外の方々にも足を運んでいただくことが叶い、地元や近隣の住民の方にお声掛けしてのイベントを3回にわたり開催することができました。
今回は第1回目のイベントとなった、12月22日の「熱く語り合おう!UKIHAで生まれる未来の可能性」について、レポートします。

ゲストスピーカーは、
KabuK Styleの杉田志具麻さん、そしてLiving Anywhere Commonsの小池克典さん。モデレーターはTeam WAA!主宰の島田由香ユニリーバ取締役が務めて、イベントが進められました。

国内外に心のふるさとを提供

まずKabuK Styleが提供しているサービスについての説明から始まりました。
「世界を旅して働く」をテーマに、新しい時代の暮らしのプラットフォームとなるサービスを提供しています。好きな時に、好きな場所で働くために利用可能な定額制滞在サービスを、Home away from Homeの頭文字をとって、HafH(ハフ)と名付けました。
https://hafh.com/

まさに第二第三の心のふるさととして、人の心のよりどころとなるサービスとして、2019年4月からサービスを提供しています。
月数日の利用から1月まるごとまで、ライフスタイルに合わせた滞在プランを選んでもらい、選択した日数分、HalH直営の施設や提携している宿泊施設すべてが利用可能のどこに泊まってもいい。あらかじめ選んだ日数分、自分の好きなところで泊まれる。18の国と地域、世界中の189都市、201拠点で利用できます。
国内では138拠点・ 全47都道府県で利用可能です。自社拠点を九州から世界各地に少しずつ広げようとしています。
フリーランスの方が多く利用されているのかと思われがちですが、現状、おためしのご利用も含めると、ミレニアルの30代会社員による利用が多くなっています。

ローカルにこそチャレンジのチャンスあり

現在いろんな肩書を持ちながら活動されている小池さん。
地方創生に関わる中、注力されているのが空き家の活用です。「自分らしくをもっと自由に」をモットーに、拠点をつくっているLiving Anywhere Commons
https://livinganywherecommons.com/

は、「Living Anywhere」の考え方に基づき、様々なテクノロジーによって、水、電気、食料、通信、医療、教育、仕事など、人にとって必要不可欠なものが地球上どこにいても手に入る未来をめざし、自宅やオフィスに縛られないオフグリッドなライフスタイルを実践することを目的としたコミュニティです。ここでは、下田と会津を皮切りに、新たな拠点も複数準備中とのことです。

施設をつくるにあたって必要なのはロケーション×ハード×ソフトの3つ。具体的には、場所としての利便性、建物としての魅力、地域に根付いたプロジェクトとのことです。
1回なら東京の人も来てくれる。2回目は人がいるから、知り合いがいるからといって、来る。
それを10回20回来てもらうには、ウィンウィンになる仕事をつくることが大切です。新規事業をつくることができれば、その会社のエースがうきはにやってくるからです。

可能性にあふれるフルーツの聖地うきは

お仕事上、普段からさまざまな地域を訪れている杉田さんと小池さん。
このイベント前に、杉田さんと小池さんにはうきはの町を見てもらい、それぞれの場所で何ができるかについて考えてもらっていました。
事業を起こしていく際、そこが何の聖地かが重要だと小池さんは話します。
何かの聖地にするためにどこの自治体も頑張っているのです。
フルーツ王国うきはでは、フルーツをとがらせればいい。うきははその点で抜きんでています。マインドフルネスとの組み合わせや、食べてきれいになれるという体験型コンテンツもつくることができます。
うきは市は福岡空港から車で40分ですが、空港からのアクセス、ロケーションは悪くないと思っています。なぜなら熊野をみてもわかるように、来たくなるようなコンテンツがあれば、交通の便がよくなくても人は集まってくるからです。
これだけのフルーツに恵まれているので、小池さんはフルーツジンをやってみたいと感じたそうです。
とびぬけた何かを一つ作るのが大切です。
今日のイベントの鏡田屋敷も宿泊できるといいですね(注:うきは市では、今後宿泊もできるようにしていくよう計画中)。

宿泊施設とユーザーを繋ぐ仕事をしている観点からすると、朝食がおいしい宿泊施設は、当たりの確率が高いと感じていると杉田さん。
朝食が宿泊者限定になっている宿が多いので、旬のフルーツを盛り込んだ「美味しい朝食が食べれる宿」をコンセプトにすると面白いのではないか。うきはのフルーツカレンダーを見たら、常に何かしらのフルーツが旬になっていました。「いつ来ても旬が終わらない町」というのがうきはの大きな魅力だと思ったのだそうです。
2月1日にオープンした福岡のHafH直営拠点、「HafH Fukuoka THE LIFE 」
https://thelife-hostel.com

で、うきはフルーツを使ったメニューを提供するなど一緒にPRをしていきたいです、と話されました。

地元と密着して、地元に溶け込むことが不可欠

このイベントには、うきは市の住民の方にも足を運んでいただいていました。
その中に、うきはのマラソンの実行委員長を引き受けてくださった米川さんもいらっしゃいました。
うきは市職員の出利葉さんは、「米川さんは私の師匠です」と話されました。
田舎暮らしにあこがれて、都会から来る人が結構いらっしゃるが、うまくいく人とうまくいかない人がいると出利葉さん。郷に入っては郷に従えとはいったものですが、あこがれだけで都会からうきはに来る人は、こういったルールや縛りがあることを受け入れられないこともあるようです。
これに対して米川さんは、こういった縛りも受け入れ、自治会長も引き受けて、地元に積極的に溶け込む。だから地元の人ともわかりあえる。Team WAA!の老久保さんがマラソン大会をうきはでやりたいと言ったのを相談したら、米川さんが実行委員長を引き受けてくれたのだそうです。

よそ者だからこそ、本気で真剣に取り組む覚悟をもつ

今日は地元の方にも来ていただいていますが、中でも米川さんのお話には本当にぐっときました。うきはに対して強い意志と愛をもって、米川さんはやられてきたんだなと感じました。マラソンの委員長を受け入れてくださいました。
私達も関わらせていただくなら本気でやらないと。やっているつもりになっているだけかもしれないと思いました、と島田さんは力をこめて話しました。そして次のように話されて、イベントは締めくくられました。
今日この場を作ってもらえたこと、この場に足を運んでいただけたことに改めて感謝しています。本当はもっと前にこう言った場を持ちたかったのですが、ようやく実現しました。もっともっといろんな人の声、何よりもまず地元の方の声を聴く必要があると思っていたからです。私達は本当にうきはが好きで、何かやりたいと思っています。
でもよそ者だという現実もあります。私自身東京生まれの東京育ちです。
覚悟と本気を全員が持てているのかと改めて気づかされ、より強い意志と覚悟をもって、うきはの未来に関わっていこうと思えました。

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登壇者プロフィール

杉田 志具麻 (すぎた しぐま)
官僚からベンチャーへ。
KabuK Style 株式会社 事業推進部門 執行役員
1991年、東京都生まれ。
2015年、東京大学卒業、総務省入省。
長崎県庁へ出向。県内21市町村の監督・福祉予算編成などを担当。
総務省本省へ帰省後、選挙制度の法令改正や地方交付税交付金算定を担当。
2018年冬、総務省退職。株式会社KabuK Style事業推進グループへ。
国内HafH Networkの拡大、事業アライアンス部門を統括。

小池克典 (こいけ かつのり)
株式会社LIFULL 地方創生推進部 LivingAnywhere Commzons事業責任者
株式会社LIFULL ArchiTech 代表取締役社長
一般社団法人LivingAnywhere 副事務局長1983年栃木県生まれ
株式会社LIFULLに入社し、LIFULL HOME’Sの広告営業部門で営業、マネジメント、新部署の立ち上げや新規事業開発を担当。現在は場所の制約に縛られないライフスタイルの実現と地域の関係人口を生み出すことを目的とした定額多拠点サービス「LivingAnywhere Commons」の推進を通じて地域活性、行政連携、テクノロジー開発、スタートアップ支援などを行う。

島田 由香(しまだ ゆか)
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長。
2016年7月1日にユニリーバでスタートしたWAA(Work from Anywhere and Anytime)の発起人。
満員電車で通勤することなく、働く場所や時間を社員が自由に選べるWAAの反響の大きさから、WAAのビジョンへの共感者が参加できるコミュニティとしてTeam WAA!を主宰。
自然が大好き。Team WAA!のスピリットをメンバー一人ひとりが伝えることを「タンポポ作戦」と命名しているが、自身は野原の草花とは無縁の、東京生まれの東京育ち。 いろんな地域での働き方を模索し、地域創生に注力。地域創生で行った山林で、多くの人が子供の頃に見慣れているエノコログサのふさふさの緑の穂を、生まれて初めて見てさわって感激したというエピソードをもつ。
多忙なスケジュールをこなす中、大好きなキングダムを読むきっかけをくれた高校生の息子さんら、ご家族と過ごす時間も大切にしている。

文:宮崎恵美子

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2020年 Team WAA!マンスリーセッション日程

3月18日 水 『2020夏 〝働く〟が変わる、日本が変わる』Vol.2 総務省箕浦龍一さん・原山幸一郎さん
4月15日 水 『2020夏 〝働く〟が変わる、日本が変わる』Vol.3 白河桃子さん
5月15日 金 ダイバーシティ&インクルージョン
6月15日 月 スポーツに学ぶリーダーシップ
7月28日 火 @南紀白浜
8月27日 木 @福井県高浜町
9月15日 火
10月15日 木
11月18日 水
12月15日 火
2月18日 火 延期分(年内に開催予定) ・・・『2020夏 〝働く〟が変わる、日本が変わる』Vol.1
浜田敬子さん・森和成さん・岡田信一郎さん

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