WAA MEDIA

2020.09.08.Tue

ワーケーションで、人や自然に感謝し、幸せを感じられるようになろう! / 第5回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告

G2さんのカウントダウンで、2020年9月2日水曜朝9時から開始した第5回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting。
このミーティングの内容が集約された動画の紹介から始まり、87名ほどの方にご参加いただきました。

↓ 動画はこちらからも見れます
https://youtu.be/dNo9de0lclo

この活動は石川淳哉さん、関龍彦さん、箕浦龍一さん、島田由香さんの4人で話しているときに「やってみよう」と意気投合したことから始まっています。いわば言い出しっぺの4人は、このミーティングのinitiator
そしてこのinitiatorたちの活動を微力ながらお手伝いしている事務局メンバーは、activator
これらのメンバーのZoomのバーチャル背景にはそれぞれ、
initiator / activator  と入っています、とはじめに石川さんからご紹介がありました。

この水曜朝の時間が、参加者の悩みを聞く場でもあり、さらには自分の悩みを言ったり、思っていることを言える場になればいいと島田さん。

ここは実際に直面している悩みをシェアできる場所。悩みを開示する人も、それを聞いている人にも気付きのある会で、自分自身も毎週楽しみで参加していると、箕浦さん。

うふふ*のゴールは決めていないが、この活動のなかで、FRaUの働きがい号をつくっていきたいと、関龍彦FRaU編集長。関編集長から現在発売中のFRaUの案内もありました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08CWJ7JKY

FRaU 2020年8月号20ページからのキティちゃんが、国連広報センター所長の根本かおるさんに話を聞いている記事を改めて読んで、この記事から気づかされることの深みを感じたと、石川さんから感想が述べられました。

ワーケーションについて

前半の「働き方の新しい波」のコーナーは、海のとてもきれいな福井県高浜町から、野村つとむさん(福井県高浜町総合政策課 主査)から、
「旅するような働き方・暮らし方・生き方」という角度から、ワーケーションについてのプレゼンがありました。

ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語です。
2020年夏は、ワーケーションバブルが到来しました。
最近のトピックとしては、7月27日に菅官房長官が会見で、ワーケーションの普及に言及したことが記憶に新しいです。
またこの5月には、環境省が国定公園でのワーケーション推進のための事業を公募し、全国501団体について決定しています。全国501団体がワーケーションに取り組んでいるということになります。
環境省では、職員がワーケーションを利用することも、進めています。

ワーケーションへの期待としては、その地域の関係人口・交流人口の増加、地域観光の活性化、多様な働き方やテレワークの推進などがあげられます。

日本人のワーケーション・スタイル

日本人のワーケーション・スタイルを分析してみましたと、野村さんが4つの分類をあげられました。

帰省型:
① 基本休暇だけど、少し仕事を含むスタイル

出張型:
② 出張時に旅行を付け足す

長期滞在型:
③ 休暇と仕事を重ねたスタイル

地域オフィス型:
④ 地域オフィスを持つスタイル

地域では、フレキシブルな働き方や都市部にない成長を期待できると考えています。

高浜町は、今年の2月14日からユニリーバ・ジャパンと地域deWAA!で連携しています。
9月のワーケーションウイークは、残念ながら県外の方を受け入れる形ではできなくなったものの、オンラインでのセッションをいくつか行う予定です。

若狭富士をのぞむ海沿いの町が、高浜町。
大きなホテルはありませんが、町全体で、多様な場所のなかに働くスペースをもうけています。
高浜町にワーケーションに来た時には、通勤時間に地域の自然の豊かさを感じてほしいです。働きながら自然の多い高浜町に長期滞在することで、自然や人により深くかかわることができます。
内省の時間をとることで、Well-Being(持続的幸福)が高まると思っています。
自ら選び、旅するように暮らすことで、人や自然への感謝の気持ちが新たな感謝を生み、そういった感謝の循環持続可能な価値を生んでいくのではと思っています。

野村さんのわかりやすい説明と高浜町の美しい自然が感じられる写真に、参加者のみなさんがぜひ高浜町に行ってみたいとひきこまれました。

ワーケーションと労災・労働基準法

石川さんから労災・労働基準法の観点からワーケーションについて質問があり、小口彩子さん(東京・高浜町の2拠点で仕事。社労士)が回答されました。

ワーケーションの時に労災にあった時、労災として認定されるのでしょうか。
労働時間の管理のために、就業規則を変更する必要がありそうですが、そもそも就業規則は労働基準法に基づいています。労働基準法は、みんな同じ仕事を一定時間することを前提とした時間概念に基づいた規制をしています。
現代の事情に合った運用がされなければ、本当の意味での働き方改革はできないのではないでしょうか、と小口さん。

この点、箕浦さんからも以下のようなお話がありました。
ここのところ増えているパラレルキャリアの方達についても、それぞれの仕事時間を合算して、労働時間の規制をしているのが現状です。
労働法はもともとは労働者を守るためにできた法律だったのだと思いますが、現代は法規によって守られなくていいから、もっと自由な働き方を選びたい人が増えているのが現状です。
またお子さんいる人がワーケーションしようとすると、学校の問題があります。ワーケーションをきっかけに、これから働き方が変わっていくチャンスといえます、と箕浦さんがまとめられました。

島田さんからは、今の制度でもできることをやることが大切で、所属するユニリーバでも、そういう姿勢をとられているとのお話がありました。

学生の就活の際、どこをどういう基準で最幸の職場と考えたらいいのか

後半のお悩みコーナー。
今回のご相談は、FRaU SDGsでもおなじみ、‎薗田綾子さんの株式会社クレアンのインターンでもある、20歳の大学生の須藤あまねさんからです。

【今回のお悩み】
学生の就活の際、どこをどういう基準で最幸の職場と考えたらいいのかわからないというお悩みをかかえています。
先輩に聞くと、コロナで就活もオンラインになってしまって、社風・会社の雰囲気が全然わからないそうです。
自分が何をしたいかは、会社に伝えているが、オンラインでは伝えきれない気がするとのこと。先輩だけではなく、就活がオンラインになって、うまくいかないと感じている学生が増えていると聞いています。自分の将来や人生をどう選べばいいのか、自分が就活を始めることと照らし合わせて悩んでいます。

会社に行けなくても、その会社で働いている人と話す場は持てます。そういう機会をもつことで、会社の雰囲気はつかむことができます。
興味のある会社の方に30分の面談をお願いしてみるといいのでは、と椎野さんからあまねさんへのアドバイスがありました。

澁谷さんからのアドバイスは、自分の心の声にしたがってみようということ。

就職は大事な選択だが、ある会社に就職したからといって、その会社が自分という人間の枠を規定するわけではない、と箕浦さんは話します。自分がどう生きていきたいか、自分が何を大事にしたいかを考えましょう。
どういうところでどういう人達と過ごしていくかは、就活でも大事です。
自分がしっかりしていれば、失敗してもいいのです。社会に出るということは、学生時代と違って、誰も何もしてくれない世界に飛び出します。自分で道を切り開いていかなければいけません。これは役所に入った若者にも伝えていますが、自己紹介の際に「総務省の〇〇」といわないで自己紹介できるようにということがあります。その時自分が何者であるかは今決められなくていい、ということも伝えています。
自分が何者であるかはじっくり考えていいことだし、就職のタイミングに結論が出ていなくてもいいと思っています、と箕浦さんは締めくくられました。

心にしみるアドバイスをうけたあまねさん、就活を前向きにとらえられるようになられたようでした。

関編集長の編集後記

「働く」がテーマだと、年齢問わず、みんなで一緒に悩みを話せるということを感じることができました。
野村さんのお話から、ワーケーションをブームで終わらせてはいけないということがよく伝わってきました。

ここで思い出されるのが、ハレ(晴れ)ケ(褻)です。
ハレとケとは、民俗学者の柳田國男によって見出されました。
非日常的な行事がハレ(晴れ)で、それ以外の日常生活はケ(褻)
近代の日本では、ハレ(晴れ)とケ(褻)を分け、仕事と遊びを分けてきました。

ワーケーションはハレ(晴れ)とケ(褻)の中間です。
旅するように仕事するときに、ハレ(晴れ)とケ(褻)が自然と融合し、渾然一体 ・スクランブルしたときに、日本人の働き方の考え方が変わってくるのではないでしょうか。ワーケーションはその入り口になるのでは、と思っています。

前回の岡倉天心、そして今回の柳田國男。
関編集長、本当に勉強になります。ありがとうございます!

***

明日9月9日(水)朝9時からの「働き方の新しい波」は、リコーの山口明弘さんに、リコー社の「リモートワークを標準とする新しい働き方」をお話いただきます。

後半のコーナーは、参加者皆さんのお悩みの相談をうかがえればと思います。悩みはその人だけのものではなく、みんなのヒントにもなるのです。

お申込みまだの方はこちらから
https://peatix.com/event/1591359/

またユーグレナの小澤杏子さんの記事が面白かったので、いつかこの会でも小澤さんのお話を伺いたいですね、と石川さん。
https://www.sustainablebrands.jp/article/story/detail/1197798_1534.html

最後はG2さんの掛け声による「うふふ*」でという合言葉で、ミーティングは終了しました。

次回もぜひご参加ください!

文:宮崎恵美子

***

第0回(2020年7月29日レポート):WFH*については、こちらでご覧ください。
https://note.com/teamwaa/n/n22a021812f1d
WFH*の読み方は「うふふ」 / 第2回FRaU WFH* Meeting開催報告(2020年8月12日レポート)
https://note.com/teamwaa/n/n18a7a94ee6fc
政策につながる組織のミッションとして行えたからこそ、環境省の「選択と集中」プロジェクトは成功した / 第3回FRaU WFH* Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n1b74d08d63dc
ロンドンで、日本の「働き方」がすべてではないと気づいた / 第4回FRaU WFH*(うふふ*) Meeting開催報告
https://note.com/teamwaa/n/n72e227a57b21